アローナの嫁取り祭り【分冊版】 医者と大工 (LUNA文庫)
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2021年12月8日 発売300円 (税込:330円)
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祭りの夜。楽しく酒を酌み交わす医師ジェラルドと女大工ミリアム。だがミリアムには他人に踏み込んでほしくない過去があった――
砦を抱き、騎士が駐屯する国境の街・アローナの収穫祭は、「嫁取り祭り」ともいわれている。祭りの日に想いが通じ合った二人は、生涯仲睦まじく暮らせるという。アローナの宵祭りをめぐる市井の男女の恋の行方。
女大工のミリアムは、怪我をするたびに医師ジェラルドの治療を受けている。彼は幼いころアローナを出ていった母とともに王都で暮らしていたが、五年ほど前、亡くなった父親の治療院を継ぐためにこの街に戻ってきた、街で評判の腕のいい医者である。
だが、亡き父と同様、医者の不養生を地で行く生活。けが人やら病人やらの診察で多忙な祭りの夜、がようやく一息ついたジェラルドの元に、ミリアムが差し入れを持って訪ねてくる。そのまま部屋で酒を酌み交わし、よもやま話に花を咲かせる。だが話題が結婚に及んだ途端に空気が変わる。ミリアムには“嫁にいけない”理由があったのだ――
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