魔女令嬢は薔薇をまとう ~別れの媚薬のはずが、初恋の王子の愛され婚約者になりました~(LUNA文庫)
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2024年8月30日 発売
500円 (税込:550円)
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自分の身体から、強い薔薇の香りが発せられているようで、その匂いに眩暈がした。「……こ、うかを……お試しくださいませ……どうか、抱いて……」
七歳のシュティルケ公爵令嬢・ローゼマリーは、王族主催の茶会で辛い思いをしていた。あちこちから聞こえてくる、魔女の血を引いていた亡き母と、自分への陰口。ただ独り耐えるほかに、ローゼマリーに術はなかった。
そんなとき、母を思い出し泣きそうになっていたローゼマリーの前に、綺麗な金色の髪の少年が現れた。彼女を慰め、真っ赤な薔薇の飾りをくれた彼の正体は、第三王子のリーンハルト。それから十年。変わらず親しくしてくれるリーンハルトへの、叶わぬ恋心を隠し続けてきたローゼマリーだったが、ある日、彼から頼みがあると切り出されて――。
「君は……媚薬を、作れるかい?」