眠りの城の乙女 〜幼馴染の熱い想いが頑なな気持ちを溶かしてくれました〜 (DIANA文庫)
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2022年2月1日 発売500円 (税込:550円)
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目覚めたエマを見守る青年は、幼馴染の少年ジルにとてもよく似ていた。エマは彼に、五年間も眠っていたのだと聞かされて――
目覚めたエマを、美麗な青年が見つめていた。泣きそうな瞳でほほ笑む青年は、エマの幼馴染ジルにとてもよく似ていた。年上のエマにプロポーズをした美少年のジル。彼に夢中な令嬢たちから受けるほのかな重圧と、二人の家格の圧倒的な違いから、恋しい気持ちに蓋をして遠ざけていたあのジルに。年上になったら結婚してあげる。そんな無理を言って、エマはジルの求愛をはぐらかしていた。
目の前の青年はジルだと名乗った。君は五年間眠っていたんだ、君より年上になった俺の、プロポーズを受けてくれるね? と聞かされても、俄かには信じることができない。そもそもエマは、自分がジルにふさわしいと考えたことなど一度もない。少しずつ五年前の出来事を思い出しながら、エマは真実に近づいていく――