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虐げられた令嬢は、冷徹な王弟の献身で愛に目覚める (DIANA文庫)

DIANA文庫 / 作品一覧

虐げられた令嬢は、冷徹な王弟の献身で愛に目覚める (DIANA文庫)

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2022年6月1日 発売

800円 (税込:880円)
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母を亡くし、父も病んで、継母からひどい扱いを受けているエメロード。ある日、国王の側妃として迎えるとの勅令が届き……

 今やこの屋敷に、エメロードが主の実娘であることを知る者はいない。エメロードは、使用人同様――いや、さらにひどい扱いを受けている。サルファス男爵家を仕切るのは、エメロードの継母サビーヌと連れ子のラニエ。母を亡くしてからわずか三か月、父はサビーヌと再婚した。その父も、心の病で遠い州端の教会病院に入院させられている。
 あれから四年半。サビーヌが意に反する者を次々と解雇するため、使用人たちの顔ぶれもすっかり入れ替わってしまった。いじめ抜かれて心も麻痺してしまったエメロードのもとに、ある日、国王の側妃として迎えたいとのお触れが届く。王妃に子ができないためだというが、一度も面会したこともないエメロードは戸惑い、継母と義姉はヒステリックに喚き立てる。誰もが現実を受け入れられないまま、翌日エメロードを迎えに来たのは、国王の異母弟ジルベスト。政争を避けるため臣籍降下したジルベストは、エメロードに代わってラニエを側妃にと抗議するサビーヌに冷徹に対応し、エメロードを城へと導いた。
 国王一家と対面を果たしたものの、お渡りがまったくない日々、エメロードを気にかけてくれるジルベストに、エメロードは少しずつ心を開いていく――