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孤独な聖女と蜜夜の契り〜幽霊貴公子を助けたら溺愛が待っていました〜 (LUNA文庫)

LUNA文庫 / 作品一覧

孤独な聖女と蜜夜の契り〜幽霊貴公子を助けたら溺愛が待っていました〜 (LUNA文庫)

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2025年年9月29日 発売

500円 (税込:550円)
※価格や発売日は各ストアによって異なります。

私が嫌いか? それなら、この手を振りほどいてくれ。君にならたやすいだろ。私は、本当の意味で君に触れることができないのだから

 夜の静寂に包まれた神殿で、セリーヌは特別な役目を果たしている。朝夕の祈りを欠かさず捧げ、訪れた人々に祈りの加護を授け、心に生じる淀みを浄化する——そんな務めを、十年以上にわたり続けてきた。その稀有な力ゆえに羨望を集める一方、特別であることは孤独でもあった。
 そんな彼女がある夜に出会ったのが美しい青年アルバンだった。神殿に迷い込んだ死者である彼は、他の魂たちと異なり自ら言葉をかけ、穏やかにセリーヌに微笑んだ。
 その日から毎晩、ふたりは密やかに語らうようになる。だが、アルバンは本来この世に留まっていてはならない存在。彼が輪郭を失い、何もかもわからなくなってしまうのは恐ろしい。あるべき場所へ送り出さねば——そう決意したセリーヌに、彼は思いがけない願いを告げる。「君を抱きたい。愛している」と。
 君に受け入れられ、幸福な気持ちで旅立ちたい——アルバンの切なく甘い声に、セリーヌは……!?

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